【コラム】2015年、北東アジア三国志=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.18 09:07
北東アジアに外交のドーナツ現象ができて久しい。韓国は北朝鮮・日本との関係がぽっかりと空いている。日本は中国と首脳会談をして北朝鮮と拉致問題を議論中だが、埋めるべき穴は大きい。中国は北朝鮮と冷え込んでいる。韓日中はいずれもグローバル外交を繰り広げるが、一衣帯水は行き来できない。領土と歴史認識をめぐる不信と対立の障壁は高い。領域内の経済的依存が高まって1日生活圏が定着したが政治・安保は逆だ。ドーナツ外交はこの北東アジア・パラドックスを象徴している。米国と日本の相対的な退潮、中国の急浮上、韓国の相対的浮上と絡んでいるかもしれない。各国の政治指導者の2世が同時に執権する時期に対立が深刻化したことは皮肉だ。先代の遺産でも、その評価に対する求愛が柔軟性を防げている。
来年、北東アジア気象図は変わるだろうか。ここに影響を与える各国の国内政治に少なくない変化が相次いで生まれた。民主主義でもそうではなくても、対外政策は国内政治の延長線上にある。習近平・中国国家主席は今月初め、政治的難題にかたをつけた。石油閥の周永康・元正法委員会書記の党籍を剥奪した。昨年の薄煕来・元重慶市党書記を法廷に立たせたのに続く措置だ。薄煕来・周永康の処罰は表面的には腐敗清算だが、権力闘争の産物だという見解が強い。対抗勢力を整理しながら習近平の権力は磐石になった。「皇帝・習近平」がとうとう誕生した。中国の対日姿勢が緩やかになる可能性がある。習近平の日本たたきは党・軍、世論の結束のためだという見解が少なくなかった。先月開かれた日中首脳会談当時、習近平の硬い表情だけで中国の対日政策を指摘するのは誤認するのが常だ。