原油安、韓国にはひとまず好材料…消費余力2兆ウォン増
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.17 17:02
「石油が一滴も出ない国」。省エネ広告に登場した過去の標語のように、韓国は世界5位の原油輸入国だ。毎年100兆ウォン(約11兆円)ほど石油の輸入に使う。国内総生産(GDP)の7.6%にのぼる金額だ。主要20カ国・地域(G20)ではインド(7.9%)に次いで2番目だ。原油価格の下落は韓国のような輸入国には好材料となる。現代経済研究院は原油価格が10%下落すればGDPが0.27%増えると推定した。韓国銀行(韓銀)と韓国開発研究院(KDI)が出した推定値も0.2%前後だ。
原油価格が下がれば、企業の立場では製品の生産コストが減る。物を作って以前と同じ価格で売っても利潤が増える。消費者は同じ金額でも購入できる物が増える。自動車の燃料費・暖房費が減り、消費余力が生じるからだ。統計庁などによると、1世帯の運送用原料費は年間156万ウォン前後だ。