北朝鮮が来年、労働党創党７０周年を迎え、長距離ミサイル発射、４度目の核実験など対南挑発で韓国に圧力を加えるという見方が出ている。１日、国家情報院傘下の国家安保戦略研究院が主催し、中央日報が後援した学術会議（「金正恩政権３年の評価と２０１５年南北関係の展望」）でだ。

専門家は、南北が対話の雰囲気を作るが、金正恩（キム・ジョンウン）体制の不安定性と予測不可能性のため劇的な政策転換を期待するのは難しい、と評価した。

統一研究院のパク・ヨンホ研究委員は「北は朴槿恵（パク・クネ）政権の対北政策を吸収統一の追求と見ているため、韓国の対北政策を転換させることを目標にするだろう」とし「韓米連合軍事訓練の中断に向けた圧力のため、脅威を与えたり軍事的な緊張を高める可能性がある」と述べた。パク委員は「金正恩は２０１５年の新年の辞で、南北関係に融和的なジェスチャーを見せ、声明や談話、提案で平和攻勢を展開するだろうが、南北関係の実質的な改善や変化を期待するのは難しい」と予想した。

北朝鮮外交官出身のヒョン・ソンイル国家安保戦略研究院首席研究員も「北は対南挑発後、韓国の世論の動きやロシア・日本との関係改善の流れによって、対南攻勢を選んだり、守備的な対話戦略を選択するだろう」とし「１０月１０日に労働党創党７０周年を迎え、慶祝の雰囲気を作るレベルで、長距離ミサイル発射や４度目の核実験を電撃的に断行する可能性が高い」と予想した。

ヒョン首席研究員は「来年、光復（解放）７０周年を迎え、北が先制的に対話を提案する可能性があるが、韓国に選挙がないため揺さぶる余地がないという点を考慮すれば、南北関係の膠着状態が続く可能性が高い」と述べた。

政府討論者として参加した李徳行（イ・ドクヘン）統一部政策協力官は「北は体制を強化し、核・経済並進路線を進み続けると予想される」とし「悲観的な見方が多いが、北が核実験や対南攻撃のような極端な行動をとれないよう自制させ、南北関係を導いていくだろう」と述べた。


「来年は労働党７０周年…北、４回目の核実験も」（２）