【コラム】セウォル号のモザイク、今こそ取りはらうべき
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.12.01 17:01
ニューヨークの「9・11メモリアルミュージアム」を訪問した。テロでツインタワービルが崩れ落ちた場を、彼らはさらに深く掘りおこして「不在の反すう(Reflecting Absence)」という名前のプールを作った。金属製のプールには犠牲者2983人の名前が刻まれている。不慣れな訪問者の私は、陰刻で彫られた犠牲者の不在を触覚で感じ、1分あたり200トンずつ落ちる水の音で耳が詰まるようだった。奥深く落ちていく水の先を、訪問者は見当がつかなかった。
水が落ちていった地下のミュージアムで、ある部屋に入った。そこには触覚で感じていた名前の主人らがいた。壁面は、彼らの顔写真で満たされていた。タッチパネル上のアルファベットAに指をつけると、Aで始まる名前が画面に浮かび上がった。