【社説】だれのための割引規制なのか=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.11.16 13:08
21日から改正された図書定価制が施行される。新刊と旧刊の区別なく発行されたすべての本の割引率を最大15%(ポイント積み立て5%含む)に制限する割引規制だ。従来は実用書や初等学習参考書と、刊行から18カ月が過ぎた本は書店や出版社の裁量で安く売ることができた。刊行から18カ月未満の本は最大19%まで割り引くことができた。新しい規制は過度な価格競争を防ぐことにより経営が厳しい町の本屋と出版社を助け出版生態系を復元しようという趣旨だ。
だが、消費者はこれまでより高く買わなければならない。これは本の需要を抑制する効果がある。図書定価制は究極的に国民が本を多く買うようにすることに主眼を置かなければならない。本の販売がむしろ減るならば出版生態系であれ何であれ崩れかねない。結果的には消費者の厚生だけが悪くなる。