【社説】セウォル号家族「水中捜索の継続」決定の再考を…
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.28 10:21
昨日、セウォル号の不明者家族らが船体引き揚げではなく水中捜索を続けることを暫定的に決めた。不明者家族の弁護人によれば、9家族のうち5家族が捜索の継続を希望し、汎政府事故対策本部に来月の捜索計画樹立を要請したということだ。不明者家族が「引き揚げ不可」という従来の立場から一歩引いて船体引き揚げ議論を始めたこと自体は、意味のある変化だ。ただし水中捜索の中断まで引き出せない点は物足りなさが残る部分だ。
セウォル号沈没事故で犠牲になった304人のうち10人はまだ行方不明状態だ。7月18日に調理士イさんの遺体を引き揚げて以来、残念なことに100日以上追加の収容はなかった。内部の隔壁が崩れ落ちて潜水士が入りにくい区域を除き、ほとんどすべての空間の捜索も終えた。初冬が近づきながら孟骨(メンゴル)水道の水温が下がっていき、潮流が強まって今後は正常な水中捜索が難しい状態でもある。水中捜索企業が今月末まで民間潜水捜索を行って撤収するという見解を出したのも、引き揚げの現実を考慮した言及だった。