駐韓中国大使、「韓国へのTHAAD配置に懸念」
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.10.20 09:45
邱国洪駐韓中国大使が、米国が韓国への配置を推進中の高高度ミサイル防衛システム(THAAD)に対し明確に反対の立場を明らかにした。邱大使は14日に東アジア研究院と韓国の企業関係者がソウル市内のホテルで開催した「地球ネット21フォーラム」で、「(THAADの韓国内配置の動きに対し)非常に懸念している。反対する立場だ」と話したと複数の出席者が伝えた。邱大使はまた、「(THAADは)北朝鮮の核に対する対応ではないと見る。THAADがカバーする範囲はとても広い。すなわち韓半島をはるかに超えてまでカバーする」として反対理由を説明したという。中国の高官が韓国でTHAAD配置反対の立場を公開的に発言したのは初めてだ。
邱大使の発言はフォーラムに参加した韓国人出席者が、「韓国はTHAAD問題で米国と中国の間で難しい立場だ。中国の立場を話してほしい」と質問したことに対する返事として出てきた。フォーラムに参加したある関係者は、「大使は質問を受けるととても明確に反対の立場を明らかにし語調も強かった」と伝えた。韓米同盟や米国に対する言及はなかったという。