【コラム】素材部品産業は韓国経済のABC
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.17 11:39
「根が深い木は、風に揺れない」。龍飛御天歌(朝鮮の李朝建国叙事詩)の一節だ。根が深い木は干ばつにも深刻な影響を受けない。根が深くて丈夫なら、どんな試練にも耐え抜くことができる。木が国を意味するなら、実は成長であり、根はすなわち製造業だ。2008年のグローバル金融危機と、その後に続いたユーロ圏の財政危機の後、世界は危機の波を軽く乗り越えたドイツに注目した。欧州の製造業付加価値全体の30%を占めるドイツは、相次ぐ危機の中でも過去最高となる輸出1兆ユーロを達成した。2010-2013年の間、フランスが0.8%、イタリアはマイナス0.4%成長したのに対し、ドイツは年平均2.1%成長し、製造業が経済の根であることを証明した。
韓国でも認識の大転換が見られた。国内の経済専門家も製造業が堅調であってこそ他の産業分野も成長できると口をそろえる。このための核心産業が素材部品分野だ。素材部品分野の新技術は他の前後方産業への波及効果が非常に大きい。核心技術を確保した時、寡占化する特性もある。デュポンの研究員だったビル・ゴアが考案した「ゴアテックス」は30年間にわたりアウトドア市場を席巻している。