【コラム】部品技術は自動車産業の「エンジン」だ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.10 10:35
BMWは昨年7月、i3という電気自動車を公開した。i3は既存の電気自動車と全く違う次元の環境にやさしい自動車だ。車両の内・外装に使われるプラスチック部品の約4分の1はリサイクル・プラスチックであるため廃車後にも活用が可能だ。屋根と車体骨格は炭素繊維強化プラスチックを使って車体の重さを減らそうと努力した。内蔵材であるウッドトリムもユーカリの木を使って地球環境破壊を最小化しているという哲学を見せた。同時にBMWは消費者に真の環境に配慮した自動車会社というイメージを植えた。i3組み立て工場で使うエネルギーもまた、環境を配慮した風力発電エネルギーを使う。自動車産業が前に進まなければならない方向を見せる良い事例だ。
メルセデス・ベンツも進んでいる。昨年5月に出たベンツSクラスには緊急制動(ブレーキ)装置など多様な安全装置が他の会社車両よりさらに多く、さらに早く適用された。これによりベンツは世の中で最も安全な自動車という認識を刻みつけた。人の生命を最優先するというイメージを築いているのだ。世界的に毎年約130万人が自動車事故で命を失い、約5000万人が負傷している。そのため世界自動車企業の安全に関する研究競争は戦場を彷彿させる。強化される安全規制のおかげで自動車はますますスマートになり、2025年頃には特定道路の条件で自動車が勝手に走行することが可能になる展望だ。多くの人が自律走行自動車を消費者のための新しい技術、または新しい形態の自動車と考えているが、事は安全規制対応次元で得られるであろう結果である。