【中央時評】北朝鮮の危機、北朝鮮の機会(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.10.09 14:41
馬息嶺(マシクリョン)スキー場と平壌(ピョンヤン)に大型ウォーターパークが建設されるのを見ながら、北朝鮮の経済回復が本格化したと考える人もいる。しかしこれは北朝鮮の政策決定者の経済無知を表す象徴であり、北朝鮮に迫る危機の兆候だ。
北朝鮮の危機は、北朝鮮が貿易を通じて生存する体制というところに起因する。筆者の推定によると、市場の為替レートで表示された北朝鮮の2013年の1人あたりの所得は610ドルで、同年の北朝鮮の国民総所得は150億ドルほどだ。2013年の南北貿易を含む北朝鮮の貿易総額は84億ドルであり、これを国民総所得で割った北朝鮮の貿易依存度は56%となる。これは同じ年度の経済協力開発機構(OECD)加盟国の貿易依存度平均と似ている。この数値だけを見ると、北朝鮮はもう閉鎖国家ではなく、むしろ開放経済に属する。特に過去3年間、朝中貿易は北朝鮮の対外貿易全体の68-77%を占めた。