【グローバルアイ】アップルのまた別の競争力=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.29 09:01
株式時価総額世界1位のアップルは米国人が愛する企業だ。アップルには韓国企業がうらやむ要素が多いが、ひとつだけ挙げろと言うならアップルに対する米国人の愛を挙げる。アップル製品だけを選んで使う製品忠誠度だけではない。世界最高の革新企業に選ばれるアップルが自国企業という事実に対する自負心も相当だ。米国人の特別なアップル愛はアップルが今月初めにiPhone6とiPhone6プラス、アップルウォッチを出した時に改めて確認された。製品が出る前に多くのメディアがカウントダウンをしながら期待感あふれる記事を出し続けた。ついに製品が公開されると、「アップルの革新力が生きているとことが立証された」という称賛に主要メディアまで加勢した。
ところでじっくりと考えると、「革新だろうか」という疑問を感じる部分がいくつもある。iPhone6とiPhone6プラスの最大の変化は画面のサイズを大画面に変えたことだが、大画面はかなり以前からサムスン電子が主導してきた。アップルウォッチもやはりすでに市場に製品があふれているスマートウォッチの一種だ。ティム・クック最高経営責任者(CEO)が「人々の購入方式を永遠に変えるだろう」と公言したモバイル決済機能も「新しいもの」とは距離がある。韓国では地下鉄やバスですでに商用化されている機能で、米韓国でもグーグルなどが何年か前に発表している。それでも米国人はアップルが消費者のニーズを受け止め変身したという点を厚く評価した。自社のスマートフォン技術をコピーしたとしてサムスンを相手取り天文学的特許訴訟を起こしたアップルが、サムスンの特長である大画面をまねたことを皮肉るメディアはごく少数にすぎなかった。