【コラム】私たちは何に感動するのか=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.26 18:23
感動は国語辞典で「ある物事に深い感銘を受けて強く心を動かされること」と説明している。先週、釜山(プサン)から伝えられた心温まる出来事に国民の多くが感動した。名付けて「認知症おばあさんふろ敷包」事件だ。主人公は1948年生まれなので66歳になる女性Aさんだ。最近は66歳の女性をおばあさんとはあまり呼ばないが、孫娘がいるのでおばあさんで間違いないだろう。
この出来事をおさらいしてみよう。今月15日午後、釜山(プサン)西部警察署・峨嵋(アミ)派出所に電話が掛かってきた。112申告でなく派出所の一般電話に、1人の女性が情報を提供した。「釜山大学病院前でおばあさんがふろ敷包を持ってうろうろしている」とのことだった。警察が出動し、パトカーで派出所まで連れて行った。スリッパを履いているので周辺の住民だと思い、敬老堂(訳註:高齢者向け施設)10カ所余りと住民センター・文化センターなどをたよりに捜したが無駄足だった。しばらく経った後、おばあさんが自分の名前と住所〔毛羅洞(モラドン)〕を思い出し警察に話した。再び気ぜわしく動いたあげくやっと家族と連絡がついた。