サムスン電子がスマートフォンのソフトウェアコンテンツ機能強化を本格的に進めている。これまでサムスンは先端仕様のハードウェアに集中するため相対的にコンテンツ分野は後れているとの指摘を受けてきた。

サムスン電子は２４日、ソウルの本社で「ギャラクシーノート４ワールドツアー２０１４」行事を行い、「ギャラクシーノート４」を公開した。この席でサムスンは新たにリリースするソフトウェアコンテンツサービスを発表した。音楽を無料でストリーミング方式で聞くことができる「ミルク」が代表的だ。ミルクは３月に米国でモバイルアンドロイドアプリケーション市場に出てから６カ月で４００万件以上のダウンロードを記録したアプリケーションだ。メロンのように希望の曲を探して聞いてダウンロードできるサービスではないが特定歌手の歌をまとめて聞いたり、ジャンル別に音楽を鑑賞できる。音楽ラジオとオンライン音楽選曲アプリの中間に位置するものだ。スマートフォン画面の中に現れた円形のチャネルを通じラジオのダイヤルを回すように容易に音楽を選択できる。

ミルクでは韓国最大規模である３６０万曲を無料で聞くことができる。サービスを利用するにはグーグルのアプリケーションマーケットである「グーグルプレー」で専用アプリ「ミルク」をダウンロードすれば良い。サムスンのミルクサービス開始でこれまで有料音楽サービスをしてきたメロンなど韓国の既存の音楽市場が再編される可能性が大きくなった。

サムスンはまた、７月に「ギャラクシータブＳ」を通じて初めて投入したインタラクティブデジタルマガジンサービス「ペーパーガーデン」もスマートフォンでは最初にノート４を通じ１０月中に始まると明らかにした。ペーパーガーデンでは人気雑誌２７種類を年末まで無料で見ることができる。サムスン電子はノート４の核心コンテンツである「Ｓペン」の説明にも力を入れた。ノート４ではＳペンの筆圧を２０４８段階に分け、前作のノート３より２倍精巧で、実感的に筆記できるようにした。

サムスン電子の役員は「数年間ソフトウェア部門強化のために持続的に投資をしてきた結果がいま本格的に現れ始めたもの。ハードウェアだけでなくソフトウェアでも競合企業と差別性を見せられるようになった」と話した。

一方、ノート４は２６日に発売される。ＫＴをはじめとする移動通信３社を通じ同時に出される。出庫価格は９５万７０００ウォン（約１０万円）だ。この日サムスンが公開したノート４とノートエッジ、スマートウォッチのギアＳなどは今月初めにドイツ・ベルリンで家電見本市ＩＦＡ２０１４開幕を控えて公開したものだ。曲面ディスプレーで話題を集めたノートエッジは来月末に韓国市場で発売される予定だ。出庫価格はノート４より高い１１０万ウォン台になるものとみられる。