【コラム】低物価・低成長、韓国の足を引っ張る「怪物」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.23 09:14
経済副総理の8月末の発言の後、韓国がデフレに入ったのかどうかという論争が激しい。この論争に対する筆者の見解は、デフレに入ったかどうかを問いただすこと自体が不必要ということだ。デフレの定義は物価上昇率がマイナスである状態をいうが、韓国で代表的な物価指標として考えられている消費者物価の場合、今年8月までの平均物価上昇率が1.41%であるため、伝統的な意味のデフレ状態ではないといえる。
しかし1%台の低物価状態で絶対的な数値を問いただすことに果たして意味があるのだろうかと考えざるをえない。絶対的な数値よりも重要なのは、韓国の物価レベルが果たして下落傾向にあるのか、下落傾向ならその速度はどうかという点ではないだろうか。こうした観点で眺めると、韓国の物価は2000年以降、月別および年間の消費者物価下落傾向が明確に表れる。2000年代初期に4%台だった物価上昇率は2000年代後半に3%台に下がり、2012年は2.2%、2013年は1.3%に落ち、今年も1.4%台にとどまっている。こうした傾向なら、2020年になる前に伝統的な意味のデフレに直面する可能性が高いといえる。