韓銀総裁「あまりにも物価に執着した」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.17 09:14
「木を見ていて、森を見ることができなかった」。ソウル汝矣島(ヨイド)の国会の議員食堂で16日午前に開かれた「国会経済政策フォーラム」に李柱烈(イ・ジュヨル)韓国銀行総裁が演説者として招かれた。李総裁は、英国の経済学界がエリザベス2世女王に捧げた謝罪文の一節を紹介して話し始めた。
グローバル金融危機から1年後の2008年11月、女王はロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)の学会に参加した。女王は、学会に集まっていた英国を代表する学者ら全員に脂汗をかかせるような質問を投げかけた。「こんなに立派な学者が多いのに、なぜ誰も金融危機を予測できなかったのですか」。誰も答えられなかった。英国の経済学者はもちろん英国銀行(BOE)、財務省、民間金融会社代表級の専門家らが総出で半年以上の研究を行った。結果は、女王に送った3枚の謝罪の手紙に含まれた。李総裁は「危機を警告する声があったが、どんな形と強度であらわれるかも分からなかった」という反省文の内容を伝え、個別の金融会社を木に、全体の金融システムを森に例えた。