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胡錦濤の序列8位から26位へ…中国「元老政治」幕引きか

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.10 15:16
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過去60年余りの間、中国権力の1つの軸として君臨してきた「元老政治」が消えつつある。習近平・国家主席の腐敗清算と1人権力体制の定着がその理由として挙げられる。

中国青年報などは9日、中国共産党が4日午前に南京で開かれた曹克明・元江蘇省規律検査委員会書記の告別式に弔花を送った指導者の名簿を紹介した。名簿の順序が中国権力の現況を見せる儀式の序列だ。これによれば共産党は兪正声・主席、劉雲山・中央書記処書記、王岐山・中央規律委員会書記ら政治局の常務委員に続き、劉延東・李源潮・趙楽際ら政治局員が並んだ後、胡錦濤・元国家主席、朱鎔基・元首相、李瑞環と賈慶林の元政協主席らを紹介した。

 
これに先立ち5月、左文輝・元陝西省監察委員の葬儀の時は胡元主席が習主席ら7人の政治局常務委員の次に名前が挙がっていた。胡元主席の弔花権力の序列が4か月余りの間に8位から26位(政治局員25人)圏に押し出されたということだ。中国メディアによれば昨年11月に開かれた共産党の元老である徐洪森・元西蔵(チベット)自治区の政協副主席の告別式の時にも胡元主席の弔花序列が政治局員の後に下がったが、5月に再び8位に復帰していた。

一部では胡・元主席が自ら序列の下方調整を要請したという話も出ている。彼は2013年3月に主席職から退きながら今後は政治に関与しないという所信を明らかにした。しかし彼は自身の政治的基盤である共産主義青年団(共青団)への後援と支援を継続しているという。現国家指導部には李克強首相はもちろん李源潮・国家副主席、汪洋・副首相ら核心人物らが布陣している。

このため胡元主席の序列降格は、習主席の強力な1人支配体制の構築により退職指導者の政治干渉を最小化させようとする措置との解釈に重きがおかれている。元老権力の象徴だった江沢民・元主席も以前とは違う。彼は2003年に主席職を退いた後にも2年間、軍事委の主席職は維持して胡元主席在任期間に強大な権力を行使した。習主席の就任以後も兪正声・政協主席と楊潔チ外交担当国務委員ら自身の側近を後援した。彼は習主席の退任後10年間、葬式弔花序列でも当時の胡主席の次である2位だった。

しかし江・元主席は2013年1月、自身の弔花序列を常務委員の次である8位にしてほしいと党に要請して今までこの序列を維持している。胡錫進・環球時報編集者は昨年「江・元主席が弔花配列の順位を退任した元老らと一緒にしてほしいと要請したのは、元老権力の変化であり核心の政治改革といえる」と評価した。

江・元主席は最近死亡説まで出てくるなど権力が急速に縮小されている。今年からははじめから国家元老の葬式に弔花を送ることもほとんどない。中国ウェイボー(微博・中国版ツイッター)では4日から江元主席の死亡説が出回り、7日には午前10時に人民解放軍傘下の301病院で彼が膀胱がんのため死亡したといううわさが広がった。先月30日には日本の東京新聞が複数の消息筋を引用して彼が上海で膀胱がんが悪化して病院に運ばれたと報道した。彼は今年88歳で、がんではなくても健康を維持しにくい高齢だ。

7月末、中国共産党規律委が周永康・元政治局常務委員兼中央政法委員会書記に対して規律違反疑惑で調査を始めたのも、彼の権力を萎縮させた要因だ。江・元主席の長男・江綿恒と周永康・元書記の息子・周濱が上海で精油会社を共同運営して数億ドルに達する富を築いたという疑惑を受けている。現在、江沢民・元主席は休養地である河北省北戴河に医療スタッフと共に滞在しているという。

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