北朝鮮、ローマ法王の韓国到着に合わせ放射砲5発
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.15 08:42
北朝鮮が14日、江原道元山一帯から東海岸の北東側に300ミリ放射砲(多連装ロケット)と推定されるロケット5発を発射した。300ミリ放射砲は北朝鮮が最近開発した射程距離200キロ以上の誘導ロケット。北朝鮮はこの日午前9時30分、9時40分、9時55分と、午前に3発を発射した。ローマ法王フランシスコを乗せた専用機が韓国の防空識別圏(KADIZ)に入り、ソウル空港に到着する直前までの時間帯だ。続いて午後12時56分と1時5分に追加で発射した。放射砲を休戦ライン側に発射すれば、陸海空軍本部がある忠清南道の鶏龍台まで射程圏に入る。ロシア式衛星利用測位システム(GPS)を搭載し、命中率も向上したという。
軍当局は金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が見守る中でロケットを発射したとみている。北朝鮮政権レベルで法王の訪韓に合わせて意図的に射撃訓練をした可能性があるという分析が出ている。韓半島(朝鮮半島)の緊張した軍事対決状況を法王に見せようという一種の武力示威ということだ。