法王とともに韓国にやってくるフィレンツェ「天国への門」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.08.07 17:29
高さ7メートル近くある木製の扉に青銅の補助パネル10枚がはめ込まれている。天地創造、ノアの方舟、アブラハムとイサク、ダビデと巨人兵ゴリアテなど旧約聖書の主なエピソードがそれぞれ挿入されている。イタリア・フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に属する洗礼堂の東扉、別名『天国への門』だ。ミケランジェロが「とても美しく、天国の入口にただ立っていたい」と話したのが由来の名前だ。15世紀初め、ロレンツォ・ギベルティ(1378~1455)が21年かかって制作したもので、その生き生きした表現はルネサンス美術の礎石になった。1966年、フィレンツェに大洪水が起きて一部のパネルが流失して復元された。
この『天国への門』がソウルにやってくる。フランシスコ法王の訪韓を契機に15日から6カ月間、ソウル景福宮(キョンボックン)の国立古宮博物館で展示される。『天国への門』展はこのほかにもグイド・レーニの『聖マテと天使』をはじめとするバチカン博物館所蔵のルネサンス絵画3点、ドナテッロの石彫『預言者』2点、法王が使った衣服や聖物など90点余りが出品される。