【社説】高齢者施設「スーパーバクテリア」、ワクチン接種拡大で対応を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.10 14:04
療養病院・施設で集団生活を送ってきた高齢者の患者から、従来の抗生剤に耐性ができて薬が効かなくなるいわゆる「スーパーバクテリア」が発見されたことは、高齢者に対する抗生剤の誤用・乱用がそれだけ蔓延していたということを意味する。耐性は抗生剤を誤用・乱用した結果、患者の体内の病原菌の一部が遺伝子の突然変異を起こしてできるからだ。今回、高齢者の肺炎患者510人中5人から発見された「広範囲抗生剤耐性肺炎球菌」は、治療に使われる抗生剤8種のうち弱い方の6種には全く反応を見せず、バンコマイシンなどより強力な2種に微弱に反応しただけというのは憂慮される。
これは特に高齢者の健康管理の面で不安をかもし出している。高齢者たちは免疫力が落ち、肺炎などにかかれば致命的になる恐れもあるが、耐性菌が浸透する場合は治療法さえないためだ。実際に耐性菌に感染したある患者は、敗血症(病原菌が血液に浸透することによる全身の炎症症状)で入院7日後に亡くなった。