【コラム】言葉の重み、「羊の毛刈り」の教訓=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.07.08 14:27
今まではちょっと変だった。出て行くこともできず背を向けることもできない、ぎっしりと渋滞したトンネルに閉じ込められた息苦しさ。朴槿恵(パク・クネ)政権の韓国経済号の境遇のことだ。新政権がスタートすれば、経済部門でも「突撃、前へ」と叫ぶのがこれまでの恒例だった。政権序盤の光景はいつも同じだった。改革への期待と体質改善の希望がみちあふれた。朴槿恵政権は違う状況だった。スタートを切ったことは切った。エンジンは熱くなる兆しが見られなかった。すでにエンジンが故障したのではないかとの心配が出てきた。
“実力者”経済副首相への期待が精一杯大きくなったのはこうした雰囲気のためだ。市場は、崔炅煥(チェ・ギョンファン)経済副首相候補者から先鋒大将の威厳を感じとりたい。崔候補も動脈硬化を突き抜けるようなリーダーシップを見せるという意志が充満していて幸いだ。だが、自信と意志があまりに強ければ仕損じやすい部分がある。「言葉の重さ」に対する悩みだ。すでにマーケット・ウォッチャー(market watcher)は崔候補の口に顕微鏡を突きつけている。彼が聴聞会を経て正式に任命されれば、彼の言葉への市場の監視と解釈は、より一層細かくなるだろう。