【コラム】韓国は大陸国家だろうか、それとも海洋国家だろうか(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.11 10:07
約1世紀前、英国地理学者ハルフォード・マッキンダー卿はユーラシア大陸の心臓部(heartland)を支配する国が世界を支配するという理論を述べた。一方、米国の海洋戦略家であるアルフレッド・セイヤー・マハンは、海を支配することがさらに重要だと主張した。北米への侵攻を自然に止める大西洋と太平洋、そして世界と交流する一次的手段である貿易、この2つのおかげで米国は20世紀に海洋強大国として台頭した。英国という先例と同じようにということだ。日本の戦略文化を規定するのは海洋だ。対照的にロシアと中国の視野は大陸的だ。
それなら韓国はどちらだろうか。韓国は半島だ。三方が海に囲まれているのでアジア大陸だけでなく東海(トンヘ、日本海)・西海(ソヘ、黄海)から攻撃を受ける恐れがある。韓国の歴史の大部分は中国の帝国体制とつながっていた。したがって韓国は、大陸に広がる勢力バランスに集中する傾向があった。16世紀末に海洋から日本が侵攻した時、韓国は李舜臣(イ・スンシン)将軍の活躍で結局戦争に勝利した。第2次世界大戦以降、米国の安保の傘の下で民主貿易国家となった韓国は、海洋アイデンティティがより一層強化された。すでに韓国は大陸国家であり同時に海洋国家だと思われる。