<韓国旅客船沈没>船長の殺人罪、故意性の立証にかかる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.11 09:40
旅客船セウォル号裁判の核心争点は「不作為の殺人罪」を裁判所が認めるかどうかだ。殺人罪が成立すれば、船長のイ・ジュンソク被告(69)ら船員4人に対する量刑は重くなる。法定最高刑が死刑だ。裁判所が殺人罪は認めがたいと判断すれば、イ被告は最高が無期懲役、残りの船員3人は最高が懲役45年刑となる。
不作為の殺人は、人が死ぬかもしれないと判断しながらも放置したという「未必的故意」を立証するのがカギだ。検警合同捜査本部はイ被告らの公訴状に「乗客が死亡してもやむを得ないという共感のもとで救護措置を取らず退船することを船員同士が相互共謀した」と指摘した。救助義務を無視して船から先に抜け出した行為が殺人と同等と見なしたのだ。▼船員が事故直後、宿舎などを行き来しながら時間を浪費した点▼避難放送ではなく船内で待機しろと誤った案内放送をした点▼乗客だけを置いて船舶職の全員が生存した点--などが主な根拠だ。