「孫弘敏（ソン・フンミン、２２、レバークーゼン）は火炎であり災難だ」。ブラジルワールドカップ（Ｗ杯）で韓国と対戦するアルジェリアのキープレーヤー、ソフィアン・フェグリ（２５、バレンシア）が中央日報の単独インタビューでこのように表現した。中央日報はバレンシア球団の協力を得て、先週、フェグリにメールでインタビューした。

フェグリは「アルジェリアのジダン」と呼ばれる。ジネディーヌ・ジダン（４２）はアルジェリア血統だが、フランスを選択し、１９９８年ワールドカップ（Ｗ杯）で優勝を経験した。フェグリもジダンのようにフランスで生まれ、フランスのユース代表を経験したが、両親の祖国であるアルジェリアを選択した。ブラジルＷ杯地域予選では背番号１０番をつけ、３得点１アシストでアルジェリアの本大会行きに貢献した。

－－アルジェリアとフランスの二重国籍だ。ジネディーヌ・ジダン、カリム・ベンゼマ（２７、レアル・マドリード）とは違い、アルジェリアを選択した理由は。

「一度も悩んだことはない。フランスで生まれたが、両親がアルジェリア人だ。両親の国のためにプレーするというプライドがある。アルジェリアは私の祖国であり家族の国だ」

アルジェリアは６２年の独立前まで１３２年間、フランスの植民地だった。アルジェリア代表チームの始まりは、５８年に民族解放戦線が組織したチームだった。サッカーで独立の正当性を世界に知らせた。

－－アルジェリア選手は愛国心が強いようだ。

「すべてのアルジェリア国民が一緒にする。国民に幸せを伝えることができ、光栄に思う」

－－アルジェリアのサッカーを一言で話してほしい。

「野望・希望・若さ・優越性だ。大きな夢を抱いた若い選手が欧州リーグで経験を積んだ選手と調和している」

－－「アルジェリアのジダン」と呼ばれているが。

「ジダンはサッカーの伝説だ。特にアルジェリアで非常に尊敬されている。ジダンと比較されるには、まだやるべきことが多い」

－－韓国代表にとってあなたは警戒対象の筆頭だ。

「アルジェリアは一人の選手にすべての競技がかかっているとは考えない。ナビル・ベンタレブ（２０、トットナム）は才能あり、将来が明るい選手だ。今季、英国で多くのことを学んだし、私たちに大きな力となるだろう」

－－セルヒオ・アグエロ（アルゼンチン）はアルジェリアが２０１３年アフリカ選手権８強入りを逃すと、「フェグリは非常にいい選手だが、彼にだけ依存するのは間違っている」と指摘した。

「アグエロのような立派な選手から高く評価されて光栄に思う。アルゼンチンやポルトガルといっても、一人の選手に依存してはいけない。すべての選手の長所を集めてこそ、大きな目標を達成できる。スペインが良い例だ」

－－アルジェリア代表のハリホジッチ監督がＷ杯後、トルコのトラブゾンスポルを指揮するという報道があった。サッカー協会との不和説もある。

「現在、最も重要なことはＷ杯だ。代表チームの全員が頑張って準備している。未来のことはその時になってみなければ分からない」


＜Ｗ杯サッカー＞“アルジェリアのジダン”フェグリ「孫弘敏は怖い選手」（２）