【中央時評】安全は国民権益の核心だ=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.23 17:37
セウォル号沈没の3カ月前、清海鎮(チョンヘジン)海運の元職員だと明らかにした人が、国民権益委員会の「国民直訴の鐘」(国民が行政に嘆願できるポータルシステム)に「清海鎮海運を告発します」という題名で長文の嘆願書を上げた。船舶の定員超過運営、オハマナ号の相次ぐ事故の隠ぺい疑惑、非正規職の職員採用問題など多様な内容を盛り込んだ。この嘆願は、本人が指定した機関である雇用部だけに渡されて、賃金問題だけ回答が出たという。
請願者が提起した不合理や違法を是正して新しい制度改善が実現するには3カ月という時間はあまりにも短い時間といえる。しかし船舶の定員超過運営、相次ぐ事故隠ぺい疑惑のような問題点を認識して「ただちに」、「安全」と関連した問題を調べて措置するには3カ月という時間はあまりにも長く与えられた時間だ。この嘆願の核心は、危険な海上事故につながる安全に関する事項だった。それでも誰もこれを識別できなかったとすれば、いや分かっていてもわざと無視してしまったとすれば、そして請願者が嘆願提起の機関を指定したという理由で、まるで球遊びのように嘆願を雇用部にトスしてしまったのであれば、それは問題にならざるを得ない。