セウォル号の影響で…陸軍士官学校出身安保ライン、異例の“同時退場”(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.23 11:23
しかし1年余りの政治攻防の中でも、南前院長に対する朴大統領の信頼はそうやすやすとは揺るがなかった。野党が国家情報院改革を圧迫する渦中にも、朴大統領は昨年7月に国家情報院の「セルフ改革」を後押しした。スパイ証拠操作事件に対して「捜査結果で問題が明らかになれば必ず正す」と警告しながらも、南前院長の去就には特別な言及はしていなかった。青瓦台の核心関係者たちも当時、「できるなら南院長を保護したい雰囲気」と話した。
しかしセウォル号惨事で民心が大きく揺れるなか、南前院長をこれ以上留めておくことはできなくなった。内閣総辞職と金淇春(キム・ギチュン)秘書室長、南前院長、金章洙・前国家安保室長の同時交替を要求する野党の声を完全に無視することはできなかったという分析が出ている。結局、セウォル号惨事の1日前である先月15日、スパイ証拠操作事件に関連して「国民の皆様にご心配をおかけしたことに対してお詫び申し上げる」と述べたのが、公開席上における南院長の最後の言葉だった。