<韓国旅客船沈没>船長「事故の瞬間、船員だけは生きなければという考え」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.16 09:00
合同捜査本部の関係者はイ船長ら4人に対する殺人罪起訴に関し、「海洋警察珍島管制センター(VTS)から30分間ほど『救命リングを着用させて乗客を脱出させろ』という指示を受けたにもかかわらず、『放送・船内移動が不可能』という嘘をつき、9時37分に交信を切り、先に退船したため、殺人罪が成立する」と明らかにした。また「船員が脱出した9時38分、3階の甲板が浸水していないことも確認され、退船放送さえしていれば乗客全員が海洋警察や付近の漁船に救助される可能性があった」と話した。
検察の調査の結果、セウォル号の船長と船員8人は先月16日午前8時52分、操舵室に集まり、脱出を謀議した。船舶の2階の高さの浸水限界線まで水が上がってくると、船を捨てることにした。船員は開閉方式である船舶の扉が水に浸る場合、水圧のために開かないということを知っていた。イ船長らは当時、服や無線機を持ってくるため自分の船室を行き来する間にも、乗客にこの事実を知らせなかった。船体のあちこちに放送設備と電話機、非常ベル、無線機などがあったが、何も使用しなかった。