米中露に挟まれた韓国…「すべて満足させるという執着を捨てるべき」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.04.16 09:18
◆米国にも中国にも一貫した声を=現在、韓国は米中、米露の間での綱渡りがいつよりも難しい状況になっている。ウクライナ情勢の初期にはいかなる意見も出さず、ロシアのクリミア半島併合後に「これを認めることはできない」という「最小限の立場表明」にとどめたのは、政府のこうした悩みがにじみ出ている部分だ。政府は声明を出す前、ロシアに先に説明したという。
政府が環太平洋経済連携協定(TPP)交渉議論が最終段階に近づいた昨年末に関心を表したのも、中国を意識したものだった。中国はTPPを日米が主導する対中国包囲網と認識しているからだ。韓国は中国との自由貿易協定(FTA)を優先的に推進する一方、米国を考慮して後からTPP参加意思を表明するというそれなりの妙手を使ったが、どちら側からも歓迎されなかった。