ＬＧがスマートフォン世界３位奪還に向けレノボや華為のホームグラウンドである中国本土攻略に勝負を賭ける。ＬＧ電子は２６日、「今週から中国１位の移動通信会社のチャイナモバイルを通じＬＴＥスマートフォンの販売を始めた」と明らかにした。ＬＧ電子が中国市場でＬＴＥスマートフォンを販売するのは今回が初めてだ。

中国のＬＴＥ市場を開拓する尖兵として「Ｇプロ」の変形モデルである「ＬＧ－Ｅ９８５Ｔ」が出る。この製品は５．５インチフルＨＤ画面を使い、２９４０ミリアンペア高容量バッテリーを装着した。また、中国人が好む前面ホームボタン（物理キー）もそのまま残した。

ＬＧの立場からは中国市場攻略は世界３位奪還のための必須条件だ。スマートフォン市場の成長が衰えている米国や欧州と違い中国は昨年末からＬＴＥサービスが本格化したためだ。だがＬＧのスマートフォンは中国で極度に振るわなかった。市場調査機関のＩＤＣによる調査の結果、昨年基準でＬＧ電子の中国市場でのシェアは０．２～０．４％にすぎなかった。同じ期間にサムスンは中国市場でシェア１９％となり１位を記録し、レノボが１３％、クールパッドが１１％、華為が１０％など、中国企業が２位グループを形成している。

こうした劣勢を挽回するためにＬＧは今年からＧシリーズなどプレミアム製品を中心にマーケティング戦略を全面修正し再起するという計画を立てた。ＬＧ電子モバイルコミュニケーション事業本部のパク・ジョンソク社長は、「中国市場が中低価格からＬＴＥに変わる傾向にあるためプレミアム製品を中心にシェアを引き上げたい」と明らかにした。

一方、ＬＧ電子は２５日にスペイン・バルセロナで開かれた世界最大のモバイル見本市モバイルワールドコングレス（ＭＷＣ）で最高革新メーカーに選ばれた。ＬＧは今回の見本市で「明日をノックしてください」というテーマで「Ｇプロ」「Ｇフレックス」「Ｇ２ミニ」など８モデル１３０台余りのスマートフォンを展示した。