【時視各角】朴槿恵政権1年を送って(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.26 14:56
この1年間は「浪戦」という言葉を思い浮かばせる。先日のことだ。安重根(アン・ジュングン)義士が獄中で書いた『東洋平和論』でこの言葉を見つけた。中国のサイトを検索すると、唐の時代の詩人・杜牧が「地勢を問わず、攻撃と守備を十分に考えず行う戦い」と説明している。
なぜ浪戦かというと、消耗的な戦いが繰り返されたからだ。国家情報院の書き込み捜査、北方限界線(NLL)対話録、蔡東旭(チェ・ドンウク)検察総長婚外子、尹錫悦(ユン・ソクヨル)検事の抗命…。最初からきちんと対応すればよかったものがひどくこじれた。事案別に勝敗が分かれているが、本当の勝者はいない。その結果、「韓国には左派も、右派もなく、自派だけがある」という悲しい冗談が酒の席で出てくる。基礎となる深い考えと戦略はなく、勝負欲と戦術ばかりであるからだ。