通貨危機、負債危機へとつながるか…新興国のもうひとつの雷管=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.02.11 13:15
「新興国の負債危機は間奏曲だ」。金融危機専門家のチャールズ・キンドルバーガー元マサチューセッツ工科大学大教授がたびたび口にした言葉だ。通貨危機が金融危機に広がる過程で不良債権問題が必ず拡大するという話だ。実際に2007年にウォンの価値が大きく下落すると不良債権が大量にあふれ出た。最近ではF5(脆弱5カ国)のうちインドとトルコでは不吉な兆候が現れている。格付け会社のフィッチ・レーティングスは9日、インドの負債危機を警告した。フィッチは「インド経済が沈滞に陥れば企業負債のうち1兆ルピー(約1兆6300億円)ほどが近い将来に不良債権になる恐れがある」と警告した。
不良債権1兆ルピーはインド全体の与信のうち16.9%になる。記録的な不健全化率だ。正常水準は2%程度というのが専門家たちの説明だ。いざという時には銀行破産(金融危機)につながりかねない。仕方のない選択の結果だ。