【コラム】国内観光を生かす方法=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.02.10 16:55
この旧正月前に、中国の万里の長城の居庸関側に行ってきた。なぜこんなに急な坂なのだろうか。数百メートル上がっては息を弾ませた。下城の道は余裕ができて周辺を見回した。驚くべきことに観光客はほとんど中国人だ。ガイドは「観光シーズンには中国人が集まって道が駐車場になって、前の人について行くような状況」といった。数年前の夏に白頭山(ペクトゥサン)に行った時も似ていた。
私は外国人だから観光に来たが、中国人はなぜこんなに多いのか。それも冬に。実は、これはレベルの低い疑問だ。中国は土地があまりにも広くて自国見物もできない人が大半で、したがって国内の観光客もあふれている。中でも万里の長城は一番人気の観光地だ。11時間の時差が出るほど土地が広いロシアも同じだ。極東のウラジオストクからモスクワに行くのは容易なことではない。モスクワのクレムリン宮殿前の赤の広場には全シーズン通して自国の観光客が多い。土地の広い国では、いつも自国への好奇心でいっぱいなのだ。