【コラム】量的緩和の逆説=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.29 10:59
懸念した海外発の悪材料が再発した。先週アルゼンチン・ペソが暴落し債務不履行(デフォルト)の可能性が拡大したことで世界の証券市場では連日株価暴落が続いている。米国と欧州の証券市場では2%以上株価が落ち、韓国をはじめとするアジアの証券市場も一斉に暴落傾向を見せた。一部では2008年の米国発の世界金融危機と2010年の欧州発財政危機に続き新興国発の金融危機が始まったという懸念すら出ている。
事実アルゼンチンとトルコなど危機の可能性が大きいと指摘される新興国は昨年から不安な兆しを見せてきた。昨年5月に米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が量的緩和縮小の可能性を示唆してから新興国の証券市場と外国為替市場は混沌の連続だった。不安になった国際投資資金が引き潮のように流出して株価は暴落し通貨は急落した。2007年のアジア通貨危機当時のような激しさではなかったが、典型的な危機の様相を見せたのだ。