<韓国史教科書問題>「国定でも検定でも重要なことはファクト」(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.01.10 10:13
「教学社発行の韓国史教科書と志学社の教科書二種類を比較しながら学生たちに歴史的事実と記述を探求させようと思っているので理解して頂けたらと思います。」全州(チョンジュ)象山(サンサン)高校パク・サムオク(67)校長は親日・右傾向論議に包まれた教学社教科書採択の事実が知らされて進歩団体などから非難があふれた5日、このように訴えた。だが、パク校長は8日、記者会見を行い、教学社教科書採択撤回を発表した。パク校長は「バランスが取れた教育をするという私たちの趣旨は消えてしまった」と惜しんだ。教学社教科書を選定した慶北(キョンブク)青松女子高も9日、学校運営委員会議を開いて採択をあきらめた。
教学社教科書を囲んだ論議が保守・進歩陣営間の対決素材として浮上し、政界まで連日教科書論争を行っている。与党勢力は国家が執筆者選定から出版まで全部責任を負う国定教科書転換を推進中だ。セヌリ党の柳一鎬(ユ・イルホ)スポークスマンはこの日「学校現場で自律的に教科書を定めようと民間が執筆を主導する検認定体制に変えたが威嚇を受けると一貫性ある教育のために国定体制に変えなければならない」と話した。これに対して民主党田炳憲(チョン・ビョンホン)院内代表は「採択率が0%である教学社の教科書を100%に変えるという維新回帰的発想」と非難した。このような対立を減らすためには教育と政治の連結の輪を切って多様な歴史教育が可能な方法を探さなければならないという指摘が出ている。