“フィギュア女帝”キム・ヨナ（２３）の現役最後となる国内大会出場が決まった。フィギュアファンのチケット獲得戦争も始まった。

大韓スケート競技連盟は１６日、「キム・ヨナがフィギュア総合選手権出場のため、先週末、申請書を提出した」と明らかにした。６８回目を迎えたフィギュア総合選手権は国内で最も権威がある大会。新年１月３日から３日間、京畿道高陽オウリムヌリアイスリンクで開催される。

キム・ヨナにとって今大会は、来年２月に開催されるソチオリンピック（五輪）を控え、最終の実戦リハーサルとなる。ソチ五輪を最後に引退するため、国内でキム・ヨナの実戦競技を見る最後の機会だ。国内ファンに向けた別れのあいさつの意味も込められている。

キム・ヨナは今年１月にもこの大会に出場し、好成績を出している。３月のカナダ世界選手権を控え、この大会で実戦感覚をチェックした。総合選手権で完ぺきに近い演技を見せ、ショートプログラム、フリーの合計２１０．７７点をマークした。国内ファンの熱烈な応援の中で自信を得たキム・ヨナは、２カ月後の世界選手権でも女子シングル歴代２位となる合計２１８．４１点で優勝した。

昨年の成功シナリオをキム・ヨナはソチ五輪にも適用する。７日にクロアチアのゴールデンスピン大会に出場し、合計２０４．４９点で優勝したキム・ヨナは「いくらたくさん練習しても、実戦ほど重要なものはない。ゴールデンスピン大会より落ち着いて総合選手権の準備をし、自信を持って五輪に出場したい」と話した。

◆チケットはいくら？＝昨年、ソウル木洞アイスリンクで開催された総合選手権は、２００７年冬季国体以来６年ぶりにキム・ヨナが国内ファンの前に立った大会だった。

スケート連盟は総合選手権史上初めて有料で３６００席のチケットをインターネットで販売した。１等席１万９８００ウォン（約２０００円）、２等席１万５４００ウォンだったが、チケットは１０分で完売となった。ファンの要求のため、一部視野が隠れる１２００席を追加で販売したが、これもすぐに売り切れた。その後、チケットは４０万ウォンで売買されたりもした。

今回もキム・ヨナの現役最後の国内大会という点が関心が大きくなるしかない。すでにフィギュア関連のコミュニティーとポータルの掲示板には、チケットを購入したいというコメントが次々と書き込まれている。パク・ジョンミョン連盟事務局長は「キム・ヨナの総合選手権参加が確定した後から、前売りチケット関連の問い合わせのため業務ができないほど」と話した。

チケット料金をどう決めるかも問題だ。キム・ヨナのアイスショーは特席が３３万ウォン、最も安い座席が３万ウォンだった。五輪の演技をする総合選手権がアイスショーより価値が高いという見方がほとんどだ。しかしアマチュア大会であるため商業性を追求するのは問題だという主張と、有名オーケストラの公演に劣らない価値があるためそれに適した料金を受けるべきだという意見がある。

パク局長は「大会のタイトルスポンサーであるＫＢ金融グループと話し合った後、来週初めにも料金を決めてチケットの前売りを進める予定」と明らかにした。最近増築工事をしたオウリムヌリスケートリンクは３３５０席規模。