地球の気候変化による新しいリスク…企業の対策が緊急だ=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.11.12 14:17
2008年、米国のコカコーラは全世界に位置する約800カ所のボトリング(瓶詰めの工程)工場に特別指示を出した。地下水の枯渇や水質悪化など工場の上水源の状況を把握して、これを基に2012年までに水源の保護計画を樹立しようという内容だった。急激な気候変化によって水不足の現象が現れれば、予想していなかった被害が発生するかもしれないという判断からだった。これをきっかけにインド地域の56カ所のコカコーラ・ボトリング工場は、廃水処理の数や雨水を掃除・造園用水に利用する方式で全体の水使用量を2005年に比べて25%減らした。また砂漠地域では、農夫に水の節約方法を伝授した。
独エンジニアリング会社のシーメンス(Siemens AG)は2005年、携帯可能な浄水システムであるスカイハイドラント(SkyHydrant)を開発した。電気消費や化学薬品を使用せず、1人当り1日300ウォン(約28円)未満という安い費用で1日2万リットルまで浄化できるこのシステムは、アジアやアフリカそして南米など約450カ所に普及した。特に、必要な水資源の半分をマレーシアからの輸入に頼っているシンガポール政府は、この技術で汚水を浄化して飲み水として使っている。貧しい人を助ける水浄化事業がシーメンスの最も潜在力のある事業モデルになった。