【社説】ワシントンの政争に巻き込まれる世界経済
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.18 08:43
米国がかろうじてデフォルトを回避した。米下院は財務省が予告した国家デフォルト(債務不履行)時点を1時間半後に控えた16日午後10時30分(現地時間)、上院から渡ってきた予算および国家債務上限合意案を表決で通過させた。譲歩と妥協が失踪した米政界の深刻な党派主義のため、米国と世界の経済が同時に沈没する可能性もある状況だった。
しかし問題は解決したわけではない。16日間続いた連邦政府のシャットダウン(部分業務停止)を終え、デフォルト事態を避けるため、予算案と国家債務処理を来年初めまで一時的に先送りしたにすぎない。時限爆弾の針を少し後ろに回しただけだ。来年1月15日までに予算案に合意しなければ、連邦政府機能はまた停止する。国家債務も16兆7000億ドルの現行限度を上方修正したのではなく、一時的に現上限線を適用しないことにしただけだ。来年2月7日までに与野党が上限線に合意できなければ、国家デフォルト危機は再燃する。