【中央時評】支配構造の改善なしに先進韓国は難しい(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.30 16:43
韓国社会が今、切実に必要とする課題の中の1つは支配構造の改善だ。今日、韓国社会で表出しているさまざまな否定的現象の底辺には、支配構造と継承の問題点が横たわっている。これは国家レベルから企業、金融機関、さらには宗教団体に至るまで広範囲に露呈している。
西欧が近代化以後に導入・運営してきた制度と支配構造は、数世紀かけて彼らの伝統、文化、習俗の上で漸進的な発展段階を経て実用的に改編・確立されてきたものだ。これとは違い、韓国が導入した多くの制度と支配構造は、伝統と文化の断絶の上にできたものだ。今の国家支配構造は、解放後に西欧、特に米国から輸入された制度に1987年の民主化当時直面していた特殊な政治的状況による妥協の産物だ。輸入された制度が現実に即していないことで、過去には超法規的または便宜的手段に沿ってこれを運営してきたりもしたが、すでに民主化された時代にそれが容認されないまま各部門で深刻な摩擦音を出している。したがって韓国の現実に合う、より実用的・効率的な支配構造を導入しなければ、今の韓国社会が当面の多くの挑戦をかき分けて行くのは難しい。