【噴水台】11歳の少年の人権も守れない韓国社会に倫理を論じる資格はあるか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.09.16 13:15
大学時代のノートを引っ張り出してみた。高難度の問題解決の糸口を探すために。探したかったのは道徳的価値が互いに衝突する場合、価値の優先順位を決める方法に対する内容だった。習った記憶はあるのに正確な表現はこんがらかる。しかし見つからなかった。捨てることを整理というので、もしかしたらそのノートが残っているだけでも良かったかもしれない。しかたなく常識だけで高難度問題に挑戦する。
問題は「蔡東旭(チェ・ドンウク)検事総長辞任までの過程に現れた価値の衝突をどのように判断するか」だ。事件概要はこうだ。ある報道機関が蔡総長に11歳の婚外子がいると報道し、これを証明するため名指しされた子どもの友人と彼らの両親そして学校などを取材し各種状況証拠を突きつけた。蔡総長はこれに対し訂正報道請求と遺伝子検査の意思を明らかにした。退屈な真実攻防が広がるところだった。この瞬間、法務部長官が公開監察を指示し、蔡総長はすぐに辞任の意思を明らかにした。そしてすぐに「公人の倫理問題か」「検察の独立性毀損か」をめぐり激しい攻防が起きた。