【コラム】周波数競売、国民的な関心が必要な理由=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.27 13:48
最近よく受ける質問の一つは、世界的に事例を探せない周波数競売方式に関することだ。答えてみると、『呂氏春秋』に出てくる「池魚の殃」(池の中に落ちた珠を取るために宋王が池の水をかき出させたが、珠は見あたらず、池の魚はみな死んでしまう)という故事成語を思い出す。企業間の利害争いを見ると、競売による健全な競争構図と投資促進で良質なサービス提供およびグローバル競争力の確保を追求しようという当初の意図は死蔵される感じだ。
今年の移動通信最大イシューであるLTE周波数競売は戦争と表現されるほど激しい。韓国で1兆ウォン(約900億円)にのぼる同一周波数帯域がドイツやスウェーデンなど欧州では平均1661億ウォン(同一周波数量基準、人口数反映)で落札された例を挙げながら、一部の人は過度に高い競売の代価が加入者の負担に回されると懸念している。