【コラム】私の英国ロンドン出産記=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.08.20 11:25
先月の英国王室での「ロイヤルベビー誕生」は世界を沸き返らせた。出産してすぐの翌日にふっくらとしたお腹で姿をあらわしたキャサリン妃を見ながら私はにっこりと笑った。一種の同志意識だ。私も2年前ロンドンで「私の王子」を産んだ。高齢で産んだ2人目の子供であった。陣痛が始まったキャサリン妃が入った後、堅く閉じられた病院の門を見ながらその中での出産過程がありありと目に浮かんだ。
英国では国家保健サービス(NHS)体制のもと、公立病院内のすべての医療行為が無料だ。妊娠・出産に関する超音波撮影、血液検査、分娩、帝王切開手術、未熟児治療、入院費、食事などすべてが無料ということだ。もちろんキャサリン妃が子供を産んだセントメリー病院内の「リンド・ウィング」は1日の入院費だけで1000万ウォン(約87万円)を超える私立病棟だ。しかしその私立病棟もまた、公立病院の中に位置していて、病院所属の医師が2カ所を行き来して診療を見るため施設や医療サービス面でそんなに大きい差はない。