いま創造経済の波が大韓民国をすっかり覆っている。こうした議論は非常に望ましい。少なくとも未来のために変化して変貌しなければならないという共感を持っているためだろう。創造経済を具現するというのは、以前とは違う成功方程式を持って未来社会に対応することだ。このため企業の創造・創意経営についてはいろいろな話が出ているのが実情だ。しかし政府に関してはそれほど話が多くないようだ。ここで私たちは「創造政府」、すなわち政府の「創造・創意に基づいた国政運営」という部分について真摯に考えてみる必要がある。

新しい大韓民国の未来の青写真をどう描き、その具現のための政策がどう後押しされるべきかについて、あたかも真っ白な画用紙を埋めていくように準備しなければならない。従来のものに拘束されるよりも、新しく再構成してみるということだ。あたかも原点から出発するように。

例をあげてみよう。同じ金額でもどう使うかによって、その結果は大きく変わる。誰でも分かる話を、大韓民国の政府予算支出に創造政府の観点で適用してみよう。大韓民国の政府予算支出は３４０兆ウォン（約３０兆円）台だ。このお金を自分のお金だと考え、３４０兆ウォンを「ゼロベース（Ｚｅｒｏ　ｂａｓｅ）」から大韓民国が描く未来の国政目標を念頭に置いて再構成すればどうだろうか。今と同じように配分できるだろうか。予算支出を減らしても期待効果をより大きくできるなら、一度くらいは試したい気がするはずだ。いや、必ずそうしなければならない。政府の予算支出を必ず減らすべきというより、「政府予算支出は創造経済を目指すこの時点でこのままでよいのか」について、新しい角度、新しい考え、新しい枠で調べる必要があるからだ。


【コラム】「創造政府」が先だ＝韓国（２）