【コラム】振り返ってみる歴史の峠、韓国戦争(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.24 16:39
私たちの記憶の中では生きて呼吸をしている戦争だった韓国戦争は、もうすでに歴史に記録されその中で認識される戦争へと性格が変わりつつある。3年1カ月にわたる砲火の中で幸い生き残った国民や国を守ろうと参戦した勇士はすでに80、90代の老境に達した。これからは戦争の体験談に加えて韓国戦争の歴史的意義を探ってみることに力を傾けなければならない時だ。
流れる時間の中で、毎日蓄積されていく私たちの記憶をどのように整理して統合し意味を付与するのかといった次元で歴史を理解するならば、歴史というのは絶えず試みられる意識的な創造努力の所産にならざるをえない。昨年春に出版されたチェ・ジョンホ教授の現代史談論集『私たちはどんな時代を生きているのか』は、まさにそういう歴史意識に立った創造的努力の模範と言える。歴史、特に現代史についてのサボタージュや忌避は絶対に正当化されないと主張するチェ教授の1980年の論文『韓国現代史と韓国戦争-歴史家と言論人』は、私たちに示唆するところが少なくない。