【中央時評】北朝鮮核問題、名答と正答(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.06.19 14:13
北朝鮮が提案した朝米高官級会談を韓国と米国が一笑に付す局面だ。朴槿恵(パク・クネ)韓国大統領は先日、オバマ米大統領との電話で、「対話のための対話は、北が核兵器を高度化する時間を与えるだけだ」と述べた。米国も北朝鮮が「言葉ではなく行動で非核化の意志を見せなければ対話は不可能」という立場だ。その間、北朝鮮は核交渉で合意-見返り-挑発-合意を繰り返しながら、核能力を飛躍的に向上させてきた。保守・進歩に関係なく誰もが認めている点だ。韓米の対応に一理がある背景だ。
ここで統一部の元官僚が最近、筆者に述べた「統一や北核問題には名答があるかもしれないが正答はない」という言葉を思い出す。その通りだ。統一や北朝鮮の核問題に世界的なエリート官僚と教授が介入したが、その結果は思わしくなかったからだ。北朝鮮が「苦難の行軍」をした1996年2月、米中央情報局長は「北朝鮮指導部の崩壊の可能性は非常に高いとみている」と議会で証言した。他の国内外専門家もこれに同調した。しかし北朝鮮指導部はまだ健在だ。英国のエコノミスト誌は1992年、「南北は遅くとも2000年度には確実に統一する」という趣旨の記事を掲載している。筆者もいま振り返ると赤面するような記事を書いたことがある。