後半２０分。日本の守備ラインを果敢に突破したキム・ソンファがゴールキーパーと１対１のチャンスでシュートを成功させるやいなや観覧席からは割れんばかりの歓声が上がった。ずっと引っぱられていた女子代表チームはついに２０－１９と逆転に成功した。

女子ハンドボール代表チームが２８日、ソウル芳夷洞（バンイドン）のオリンピックハンドボール競技場で開かれた２０１３韓国・日本ハンドボールスーパーマッチで日本を２６－２３で破った。余裕で勝つだろうという予想とは違って日本に引きずられて行くと代表チームも慌てた。逆転に成功した後、代表チームは終了まで落ち着いて試合を運び勝利を固めたが、イム・ヨンチョル監督の表情は明るくなかった。女子代表チーム初めての専任指令塔、イム監督は「日本の実力が低いと慢心して厳しい試合になった」と指摘した。

－－試合序盤で苦戦したが。

「選手たちは試合続きで疲労がたまっていた。もう１つは日本が自分たちより実力が低いという慢心から厳しい試合になった」。女子代表チームは２６～２９日までロシア・スペイン・アンゴラなどと２０１３国際女子ハンドボール大会で４試合をしていた。

－－ハーフタイムの時はどんな指示をしたか。

「スピードについての指摘をした。序盤にあきれるような失点が多かった。たまった疲労で日本の速い足に追いつけなかった。オフェンスをとらえることができなかったのが禍根だった。後半にはペースと取り戻したようだがやはり体力が限界にきていた。ソウルカップ大会をちょうど終わらせたところで、その時は欧州の選手たちを相手にし、突然アジアスタイルを相手にするのも容易ではなかった。力のハンドボールを防ぎ今度はアジアの速い足を防ぐことができなかった」。

－－来年のアジア競技大会に対する備えは。

「アジアハンドボールに合わせていくべきだ。オリンピックも考えなければならないが、飛び石的に大会があるからだ。アジア競技大会前に３～４カ月足並みをそろえてしっかりと練習をするだろう」。