1兆6千億ウォンの核心技術、韓国から中国に流出直前で阻止
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.24 11:14
昨年9月末、L社システムエアコン事業部のエンジニアリングチーム。週末の明け方で警備が緩く人もいない事務所にチーム長と部下のチーム員1人が現れた。彼らは自身のPCに入っていた資料をノートパソコンにコピーした。それとともにPCに保管していた資料はすべて削除した。研究結果が入れられたファイルボックス8個も持ち出した。彼らがコピーしたのはL社が649億ウォン、政府が86億ウォンを投資して開発したビル用エアコンの核心技術だ。これは世界最大容量のシステムエアコン技術で、業界では今後3年間に1兆6000億ウォンを稼げるものと評価される。彼らはその翌月にマカオで中国の競合会社関係者と会って交渉した。交渉後に帰国した彼らは会社側に技術資料を担保に「29億ウォンを出せ」と脅迫までした。
しかし彼らは技術資料を中国に渡すことも、会社から金を取ることもできなかった。9月末に関連情報を入手した国家情報院に尻尾を捕まれたのだ。国家情報院は事案の緊迫性を考慮し集中内偵調査を通じて犯行の一切を確認した後ソウル中央地検に引き渡した。2人は検察の家宅捜索の過程でノートパソコンを花壇の外に投げ捨てるなど証拠隠滅も試みたが結局拘束された。