【取材日記】日本・旭山動物園と韓国・金泉医療院、そして晋州医療院
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.04.17 13:26
人口30万人にならない日本・旭川にある市立旭山動物園は国際的な観光名所だ。規模が小さく、交通アクセスもよくないが、動物園は年間300万人以上の観覧客で混みあう。15年間にわたり経営難に苦しみ、閉園の危機に直面していたが、飼育係出身の小菅正夫園長が就任した後、職員が一丸となって立て直した結果だ。小菅園長は公務員の身分で惰性に流されていた職員を説得し、一緒に努力した末、他の動物園との差別化だけが生き残る道だという結論を得た。その結果、水槽トンネルを造成してペンギンを客の頭の上で泳がせ、「ペンギン=鳥」という事実を悟らせたほか、ガラスを挟んで猛獣と目を合わせ交感できるようにするなど、革新的な展示方法を考案した。職員全員が変化の主体となり実践することで成功した例だ。
経営不振のため閉鎖危機を迎えた公共機関が再生した例は身近にもある。24年間にわたり一度も黒字を出せなかったが、今では全国唯一の黒字公共病院となっている金泉(キムチョン)医療院がその例だ。09年に就任したキム・ヨンイル院長(59)が率先垂範のリーダーシップで、労組の影響下にいた職員を説得して団結した結果、サービスの質を高め、病院を再生させたケースだ。