【社説】「17秒の謝罪」にどのように誠意を込めるのか
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.03.31 13:01
30日午前、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の金杏(キム・ヘン)報道官による人事検証をめぐる謝罪場面を見守った人たちは政派・世代に関係なく気乗りしない表情になっただろう。謝罪が持っていなければならない品格と内容、形式がすべて足りなかったからだ。
金報道官が発表文を読むのにかかった時間は17秒。そこに昨今の状況に対する釈明を盛り込むというのは事実上不可能だ。国民が聞きたいのは朴槿恵(パク・クンヘ)大統領の大統領職引き継ぎ委員会時代と就任後に首相と長官・次官候補者6人が相次いで辞退したことに対する率直で淡泊な吐露だった。こうした事態がなぜ起きたのか、どのような調査と後続措置を取ったのか気になった。腹を立てる民心をなだめる謝罪発言も期待しただろう。そうしたものを意識していたとすれば17秒の謝罪は出てこなかっただろう。