【コラム】韓米連合軍司令部の皮肉な運命(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2013.03.08 10:01
第1次世界大戦の時にドイツ・イタリアとそれぞれ戦った英国・フランスは、米国参戦の後、英国司令官のもとで指揮部が統一された。第2次世界大戦の時も連合司令部があった。韓国戦争の時は、16カ国の参戦国が派兵条件として単一司令部を要求した。中国共産党と北朝鮮も最初は別々に戦ったが、後で連合司令部を作った。連合司令部は戦力乗数を8倍に増幅させるという。英国・フランス・ドイツ・カナダなど28カ国も、韓米連合軍司令部のような北大西洋条約機構(NATO)司令部に戦時作戦権を委任している。司令官は米陸軍大将だ。統帥権者や軍指揮権ではない戦時作戦権の委任であることは主権とも関係なく、勝利のための手段にすぎない。
連合司令部のない多国作戦は敗北するのが常だ。二度の世界大戦でドイツ・イタリア・トルコ・日本は別々に戦ったし結果は歴史が物語っている。ベトナム戦当時、米国・ベトナム・韓国も別々に戦った。必要な協力は連合戦闘参謀団を通じてなされた。ある上級指揮官級の人物は「韓国が戦作権を還収し、連合司令部解体の後に作る体系がこの戦闘参謀団であり、具体的には32の協力団」と話す。