「アジア選手初の快挙だ」

香川真司（２４、マンチェスター・ユナイテッド）のハットトリックの歓喜に日本列島が揺れた。

香川は３日（日本時間）、オールド・トラッフォードスタジアムで行われた２０１２－２０１３イングランドプレミアリーグ（ＥＰＬ）第２８節のホームゲームで３ゴールを決め、チームを４－０の勝利に導いた。

前半終了直前、ファン・ペルシのアシストで先制決勝ゴールを決めた香川は、後半３１分と４２分にもルーニーのパスをゴールにつなげてハットトリックを達成した。ロイター通信によると、アジア選手がＥＰＬでハットトリックをマークしたのは香川が初めてだ。

アジア初の記録に日本のメディアも大興奮している。日本スポーツ専門メディアのスポーツ報知は、関連ニュースや香川とのインタビューを詳しく伝えた。香川は「まさかハットトリックできると思わなかったので、うれしく思っている。結果をなかなか残せていなかったし、そういう意味ではやっと勝利に貢献できたのかなと思う」と話した。すぐに冷静さを取り戻した香川は「ハットトリックと言う意味では取り上げられると思うが、ただ、日本では次の試合のレアル・マドリード戦が盛り上がっていると思うので、そこにに集中してやっていきたい」と語った。

日本サッカー専門メディアのサッカーキングは「ハットトリックを成し遂げたマンＵ・香川がようやく勝利に貢献できたと謙遜」と報道した。また別のサッカー専門メディアのゲキサカは「香川がノリッジ戦で独壇場を繰り広げた」とし、「２００２年８月、フラムＦＣで走った稲本純一（現・川崎フロンターレ）がインタートトカップのボローニャ戦でハットトリックを記録したが、ＥＰＬではアジア選手最初の快挙」と強調した。

英国メディアの評価も賞賛一色だった。英ＢＢＣは「香川が新しい歴史を作った」と評価した。英スカイスポーツは評点９点で両チーム合わせて最高の評価を下した。マンＵのアレックス・ファーガソン監督は「香川は徐々に調子を取り戻している。きっと来シーズンは更に良いプレーが見られるだろう」と期待を示した。

昨年９月のトッテナム戦でシーズン２号ゴールをあげた香川は以降負傷に悩まされ、主戦争いから押し出されて厳しい時間を過ごしていた。しかし今回のハットトリックを通じて逆転のきっかけを作った。香川は今シーズン現在１２試合に出場して５ゴール・２アシストを記録している。