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<WBC>“選手を励まし優勝を狙う”韓国代表監督のリーダーシップ(1)

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.02.11 16:35
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海外メディアは韓国サッカー代表の監督になることを“毒入りの聖杯”に例える。多くの期待と声援を受ける地位でありながらも、成績が悪ければ惨めに追放されるケースが多いからだ。

野球も同じだ。ワールドカップ(W杯)ほど国際大会は活性化していないが、野球もワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のおかげで国家対抗戦が増えた。

 
06年に初めて開催されたWBCは来月、3回目の大会を迎える。第3回WBCで韓国代表の指揮官は柳仲逸(リュ・ジュンイル)サムスン監督(50)だ。スーパースター出身の宣銅烈(ソン・ドンヨル)起亜監督(50)監督も、“野球の神”金星根(キム・ソングン)高陽ワンダーズ監督(71)も、韓国代表チームを指揮したことがない。プロ監督経歴2年の柳監督にとって、WBCは栄光よりも負担が大きい。

昨年11月に正式選任されるまで、柳監督は代表チームを引き受けることに負担を感じていた。毒になるかもしれないことを知っているからだ。しかし「大会前年度の優勝チームの監督が代表監督を務める」という各監督の合意に基づき、柳監督が韓国代表を率いることになった。特級スター出身でもなく、監督経験も浅い柳監督には冒険に近い挑戦だ。

◇エントリー7人が抜けた悪条件

WBC韓国代表は11日、ソウルに招集され、韓国代表チームの練習地であり1次予選(3月2-5日)開催地の台湾に向かう。代表チームの招集に先立ち、柳監督は「過去2回のWBC(06年4強、09年準優勝)で韓国は非常によくやった。チームワークを固めれば優勝も狙える」と述べた。自信を表現するというよりも、呪術をかけるようだった。

今回の韓国代表は以前に比べて戦力が低下した。第1・2回大会で監督を務めた金寅植(キム・インシク)韓国野球委員会(KBO)技術委員長(66)は「投手力を見れば心配になるレベルだ。柳監督が気の毒だ」と語った。

過去の大会で金寅植監督は雰囲気を主導した。2006年には朴賛浩(パク・チャンホ)、金炳賢(キム・ビョンヒョン)らメジャーリーガーを呼び、宣銅烈、金在博(キム・ジェバク)、曺汎鉉(チョ・ボムヒョン)ら各チーム監督をコーチに選任した。

09年には金寅植監督の声がさらに高まった。代表チームへの参加を避けようとする監督・選手に向かって「国家があってこそ野球もある」と一喝した。雰囲気は引き締まり、韓国は日本と5回も名勝負を繰り広げて準優勝した。金寅植監督は“国民監督”という称号を得た。

今大会ではエントリーから抜けた選手がニュースメーカーだった。メジャー所属チームが柳賢振(リュ・ヒョンジン、LAドジャース)と秋信守(チュ・シンス、シンシナティー)のWBC出場にストップをかけ、奉重根(ボン・ジュングン、LG)、金広鉉(キム・グァンヒョン、SK)、金鎮ウ(キム・ジンウ、起亜)らエース級投手がけがを理由に次々と抜けた。

監督が強いスタイルであれば、選手は7人も抜けていなかったはずだ。他のチームの監督はほとんどが柳監督より先輩だ。このため柳監督は「しかたがない。他の選手たちも野球がうまいではないか」と自ら慰めるように語った。

今回の韓国代表チームは、いつのまにか37歳のベテランになった李承ヨプ(サムスン)が主導している。金泰均(キム・テギュン、ハンファ)・李大浩(イ・デホ、オリックス)を率いる打線の最年長で、チーム全体のリーダーだ。李承ヨプをチームの中心に置くのが柳監督の最初の戦略だ。

李承ヨプの慶北高校の先輩である柳監督はサムスンコーチ時代、後輩に対する面倒見がよかった。李承ヨプが日本でプレーする間も食事をよく一緒にした。李承ヨプが予想より早い昨年末に韓国に復帰したのも、柳監督の力が作用した。サムスンでそうであるように、柳監督は李承ヨプにチームリーダーの役割を任せる見込みだ。また39歳の主将・陳甲竜(チン・カプヨン)にも多くの権限を与えるはずだ。

選手団の雰囲気は選手が、分野別の練習と戦略は各コーチに任せるとみられる。過度に各論に入らないこと、各分野の最高専門家を最大限に活用するのが、「柳仲逸リーダーシップ」だ。

柳監督はリーダーである前に優れた参謀だった。かつては金在博以来、1990年代を代表する遊撃手だった。俊敏なプレーで99年までサムスンの内野を守り、引退した。サムスンには多くのスターがいたが、作戦と守備・走塁に幅広く長けていた人材は柳仲逸だけだった。このおかげで引退後12年間、サムスンでコーチとして活躍した。柳仲逸は選手と兄弟のように隔意なく疎通し、各自の能力に合わせて指導することができた。


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    <WBC>“選手を励まし優勝を狙う”韓国代表監督のリーダーシップ(1)

    2013.02.11 16:35
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    2010年広州アジア競技大会に出場した韓国野球代表が現地で練習する風景。右が今回のWBC韓国代表を指揮する柳仲逸(リュ・ジュンイル)監督(当時は代表チームのコーチ)。
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